※アイキャッチ画像はイメージです(実際の校舎・施設とは異なります)。
中央高等学院は、1978年に東京・吉祥寺で始まった通信制高校のサポート校です。生徒は千葉県御宿町に本校がある中央国際高等学校に籍を置き、首都圏と名古屋の7校舎に週1日から通いながら卒業を目指します。中学生向けの「中等部フリースクール」もあり、在籍中学校の校長が認めれば出席扱いになると公式サイトに書かれています。サポート校の学費は公式サイトに載っていませんが、籍を置く中央国際高校の学費は公開されています。この記事では、両方の公式サイトを読んで分かることと分からないことを分けて整理しました。
中央高等学院はどんな学校か
学校の概要と提携先の通信制高校
運営会社は、姉妹校のeスポーツ高等学院の公式サイトで株式会社ディー・エヌ・ケー(DNK)と紹介されていて、中央高等学院の運営実績は40年以上、卒業生は2万人以上とされています。公式サイトの学校概要によると、学院長は斉藤守氏、職員数は137名、卒業生数は23,783名(令和7年4月現在)です。斉藤守氏は中央国際高等学校の学校概要で理事長として名前が載っている人物でもあります。創立は学校概要の表では「昭和53年12月」、同じページの歴史欄では「昭和53年4月 中央高等学院創立 吉祥寺本校開校」となっていて、月の表記が揃っていません。
よくある質問には「中央国際高等学校の卒業証書がもらえます」と書かれています。中央高等学院は学校教育法上の高校ではなく、卒業資格を出すのは籍を置く通信制高校です。「通信制高校サポート校という選択肢」のページには、提携の通信制高校として中央国際高等学校(千葉県夷隅郡御宿町)と沖縄中央高等学校(沖縄県宮古島市)の2校が載っています。
校舎の展開エリア
学校概要に載っている中央高等学院の校舎は7つです。九州の3校は校舎案内のメニューに並んでいますが、「姉妹校・提携校一覧」にも別の名前・別のWebサイトの学校として載っています。
| 区分 | 校舎 | 開校 |
|---|---|---|
| 中央高等学院の校舎(関東) | 吉祥寺本校(東京都武蔵野市)、池袋校(東京都豊島区)、渋谷原宿校(東京都渋谷区)、横浜校、千葉校、さいたま校 | 吉祥寺1978年、池袋2002年、原宿2006年、横浜2009年、千葉2013年、さいたま2018年 |
| 中央高等学院の校舎(中部) | 名古屋本校(名古屋市中村区) | 2012年 |
| 九州エリア(提携校一覧にも掲載) | ふくおか中央高等学院(福岡市)、くまもと中央高等学院(熊本市)、かごしま中央高等学院(鹿児島市) | 記載なし |
| その他の提携校(一例) | 井手塾中央高等学院(新潟県上越市)、信州中央高等学院(長野・諏訪)、ゆがわら中央高等学院、あたみ中央高等学院、ふくいICT中央高等学院、ぎふ中央高等学院、よなご中央高等学院、いずも中央高等学院など | 記載なし |
地名の付いた「〜中央高等学院」という名前でも、提携校一覧に載っている学校は運営やWebサイトが別です。関西・中国・四国などの地域でも提携校に通える可能性はありますが、サポートの内容や費用は学校ごとに違うので、それぞれの学校に問い合わせる必要があります。校舎の住所は中央高等学院の学校概要と中央国際高校の校舎案内で表記が違うものがあるため、見学の前に最新の場所を確認してください。
上京して通う生徒向けに、どの校舎からも30分以内の提携寮が案内されています。管理人が常駐し、朝夕2食付きとされています。
コースの種類
公式サイトによれば、用意されているコースは「通信制高校サポートコース」「大学入試コース」「ライフサポートコース」「介護福祉就職コース」「中等部フリースクール」「自宅de高卒コース」「ネイル&ビューティーコース」「マンガ・イラストコース」「サッカーコース」「eスポーツコース」の10種類です。就職・専門学校を目指す生徒向けのライフサポートコースと、大学進学に特化した大学入試コースが軸で、そこに趣味・専門分野に寄せた専攻コースが複数枝分かれする構成です。
旧「中央アートアカデミー高等部」について。中央アートアカデミー高等部の公式サイト(chuo-arts.com)には、同校が2026年3月31日をもって中央高等学院に移行したとの告知が出ています。2026年4月1日以降は、マンガ・イラストコース、biomサッカーコース、ネイル&ビューティーコースの3コースを中央高等学院の渋谷原宿校で募集しているとされています(2026年9月25日確認)。中央アートアカデミー高等部の名前で情報を探している場合は、この記事の中央高等学院の情報を確認してください。
中央高等学院の学費
サポート校に通う場合の費用は、籍を置く通信制高校の学費と、サポート校の学費の2つです。中央国際高等学校の学費は同校の公式サイトで公開されていて、入学金50,000円(初年度)、教育運営費30,000円(年額)、授業料1単位15,000円×履修単位数です。授業料には就学支援金(新制度では私立通信制で1単位13,668円、年額上限337,200円)が充てられます。詳しい計算は中央国際高等学校の学費の記事にまとめました。
一方、中央高等学院のサポート校としての学費は、公式サイトのFAQ・入学案内・各コースのページのいずれにも金額が書かれていませんでした。サイトの中で金額が書かれているのは、ICT教育のページのタブレット価格75,900円だけです。就学支援金についても「私立の通信制高校は履修単位数によって就学支援金を受けられる仕組みになっております。詳しくは当学院までお問い合わせください」とあるのみで、具体的な支援額や適用条件は公表されていません。この記事で扱った他のサポート校(トライ式高等学院・KTCおおぞら高等学院)も学費は非公開でしたが、金額の目安すら示していない点は中央高等学院がもっとも情報が少ないケースです。正確な金額は入学相談室への問い合わせが必要です。
中央高等学院の入学条件
公式サイトのFAQには「学力審査による入学試験もありません」と明記されています。入学時期のご案内のページには「中央高等学院は、いつでも入学できます」とあり、4月や2学期・3学期の始まりを待つ必要はないとしています。高校に在学中の人は、それまでの欠席や成績を気にせず転校できるとされています。募集の対象は中学生、高校在学中の人、高校を中退した人、社会人・主婦の人などで、年齢制限はありません。
入学までの流れは、電話での相談または資料請求、個別相談、入学の順で、入学試験はありません。ただし籍を置く中央国際高等学校には同校の出願手続きがあり、新入学の出願期間(令和8年度は令和7年12月17日〜令和8年4月23日)、検定料10,000円、作文の提出などが必要です。
中央高等学院のスクーリングはどこで何日か
スクーリング(面接指導)は、籍を置く中央国際高等学校の制度で行います。中央国際高校の公式サイトでは、中心になるのは千葉県御宿町で3泊4日の集中スクーリングで、民宿に分かれて泊まり、体験学習を行うとされています。中央高等学院の「サポート校という選択肢」のページには、スクーリングの曜日や時間割、出席時数の基準は学習センターごとに異なること、単位認定試験は前期末と後期末の年2回で、試験範囲のレポートを出していないと受験できないことが書かれています。
中央高等学院は、登校日の連絡や出欠の管理を担任が行い、試験前には対策授業を開くとしています。ふだんの通学は週1日からで、始業は朝10時です。
中学生向けフリースクール機能が他校と違う
中央高等学院の「中等部フリースクール」は、中学1〜3年生を対象に、個別学習・グループワーク・探究学習の3本柱で構成されています。公式サイトには「在籍する中学校の校長判断により、出席扱いになります」と明記されており、不登校の中学生がフリースクールに通いながら、在籍中学校の出席日数として扱ってもらえる可能性があることを示しています。出席扱い制度そのものの要件は文部科学省の通知に基づくもので、最終判断は在籍校の校長にあるため、中央高等学院に通うだけで自動的に出席扱いになるわけではない点には注意が必要です。この記事で扱った他のサポート校4校は、いずれも中学生向けの専用コースを持たず、高校生・高校進学者向けのサービスが中心でした。
中等部フリースクールの対象は中学1〜3年生で、少人数での学び直し、ゲーム感覚のグループワーク、自分の「好き」を深める探究学習の3つを柱にしています。公式サイトには、直近5年間で公立・私立合わせて約1,200の中学校の生徒が参加したと書かれています。東京都のフリースクール等利用者支援事業への案内もあります。料金は公式サイトに載っていません。
中央高等学院のサポート体制
不登校からの入学に対応しているか
入学案内の対象に「不登校の中学生」が明記されており、中等部フリースクールも不登校生徒の受け皿として案内されています。安心のサポート体制のページでは、複数の職員で一人の生徒を見るチーム担任制と、習熟度に合わせた少人数のレベル別授業が説明されています。中等部フリースクールの担当として「不登校対策担当部長」の先生も紹介されています。
進学・就職の実績
公式サイトには「大学合格全国No.1」という記載がありますが、集計期間や母数などの具体的な数値の明記は見当たりませんでした。大学入試コースのページ(https://chuos.com/course/univ/results/)には「主な合格実績」として令和7年度から令和2年度までの6年度分の合格先が年度別に載っています(2026年10月14日確認)。学校名と学部名だけの表で、合格者の人数や母数は書かれていません。
| 年度 | 国公立大学の学校名の数 | 私立大学の学校名の数 | 令和7年度の例 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 6 | 53 | 筑波大学・埼玉大学・三重大学・群馬大学、早稲田大学・上智大学・東京理科大学・立教大学・明治大学・法政大学など |
| 令和6年度 | 3 | 53 | — |
| 令和5年度 | 2 | 51 | — |
| 令和4年度 | 4 | 40 | — |
| 令和3年度 | 4 | 42 | — |
| 令和2年度 | 5 | 32 | — |
この表を読むときの注意は次のとおりです。
- 数えたのは合格先の学校名の数で、合格者の人数ではありません。1つの学校名に複数人が合格している場合も、1校です
- 「その他多数」とあるため、載っていない合格先もあります。年度によって学校名の数が違うのは、合格先の数と掲載の仕方の両方が影響していて、合格者の増減とは読み取れません
- 大学入試コースの実績で、通信制高校サポートコースやライフサポートコースの生徒の進路ではありません
中央国際高校の進学実績のページ(https://chuo-kokusai.ac.jp/future/result/)には、指定サポート校の中央高等学院と中央アートアカデミー高等部からの進学先として国公立・私立大学・短期大学・専門学校の名前が50音順に並んでいますが、人数や年度は書かれていません。介護福祉就職コースでは、介護職員初任者研修の取得支援と、提携先の老人介護施設でのインターンシップが案内されています。合格者の人数や母数が書かれていないため、この記事では「合格者数」や進学率としては扱わず、学校名が公開されているという事実のみ紹介します。
中央高等学院が向いている人と向いていない人
- 向いている人 首都圏か名古屋の7校舎に週1日から通える人、進路(大学進学・専門学校・就職)ごとにコースを分けて考えたい人、中学生のうちからフリースクールとして利用し出席扱いの可能性を探りたい人
- 向いていない人 首都圏・名古屋以外に住んでいて中央高等学院の校舎への通学が前提の人(各地の提携校は運営が別)、学費の目安を事前に把握してから比較したい人(公式サイトでは金額が分からないため)
サポート校5校を並べて比べる
中央高等学院は通信制高校ではなくサポート校です。同じ立場のサポート校を、当サイトで確認できた情報で並べました。
| 中央高等学院 | トライ式高等学院 | KTCおおぞら高等学院 | 国際高等学院 | |
|---|---|---|---|---|
| 拠点 | 自校7校舎(首都圏・名古屋)+九州など提携校 | 全国130ヶ所以上 | 全国 | 埼玉県草加市・越谷市 |
| 提携先の通信制高校 | 中央国際高等学校 | 鹿島学園・ルネサンス大阪など6校 | 屋久島おおぞら高等学校 | 公式サイトに記載なし |
| 学費の公開度 | 非公開(目安も記載なし) | 非公開(私立全日制と同程度との表現) | 非公開(個別見積り) | 学費 月51,500円/42,500円+半期ごとの諸費(公式に年額の表示なし) |
| 特色 | 中学生向けフリースクール(出席扱いの可能性) | 卒業率99%以上、大学受験対策 | 公表なし | 公表なし |
4校のうち学費を具体的な金額で公開しているのは国際高等学院のみで、他3校は非公開または個別見積りです。中央高等学院は学費の目安すら示していない一方、中学生のフリースクール利用者を対象に出席扱いの可能性を明記している点は、4校の中で唯一の特徴です。
中央高等学院に関するよくある質問
入学試験はありますか
公式サイトのFAQには「学力審査による入学試験もありません」と明記されています。入学案内でも「いつでも入学でき、入学試験はありません」とされています。
学費はいくらですか
公式サイトでは具体的な金額は公表されていません。就学支援金についても「詳しくは当学院までお問い合わせください」とされているのみで、正確な金額は入学相談室への問い合わせが必要です。
中学生でも利用できますか
利用できます。「中等部フリースクール」が中学1〜3年生を対象に用意されており、公式サイトには「在籍する中学校の校長判断により、出席扱いになります」と明記されています。ただし出席扱いの最終判断は在籍中学校の校長にあります。
卒業証書はどこの学校名になりますか
公式サイトのFAQには「中央国際高等学校の卒業証書がもらえます」と明記されています。中央高等学院自体は高校卒業資格を発行するサポート校で、卒業資格を出すのは提携先の中央国際高等学校です。
関西や北海道からでも通えますか
中央高等学院自体の校舎は首都圏6校と名古屋本校の7つです。関西・中国・四国などには校舎がありませんが、提携校一覧には鳥取県米子市や島根県出雲市などの地名の付いた「〜中央高等学院」が載っています。提携校は運営が別なので、サポートの内容や費用はそれぞれに問い合わせてください。
スクーリングはどこで受けますか
籍を置く中央国際高等学校のスクーリングを受けます。中心は千葉県御宿町での3泊4日の集中スクーリングです。単位認定試験は前期末と後期末の年2回です。
まとめ
- 中央高等学院は1978年創立の、中央国際高等学校の指定サポート校。自校の校舎は首都圏6校と名古屋本校の7つで、九州3校などは提携校一覧にも載っている
- 入学試験はなく、中学3年生・高校在学生(転校)・高卒認定取得希望者・不登校の中学生を対象にしている
- サポート校の学費は公式サイトでは非公開。籍を置く中央国際高等学校の学費(入学金50,000円・教育運営費年30,000円・1単位15,000円)は同校のサイトで公開されている
- 「中等部フリースクール」は在籍中学校の校長判断で出席扱いになる可能性があると明記。当サイトで確認した他のサポート校にはない特徴
- コースはeスポーツ・マンガイラスト・サッカー・介護福祉就職など多様だが、実績数値の多くは集計期間・母数が非公開
参照した情報源
- 中央高等学院公式サイト(chuos.com、2026年9月22日確認)
- 中央高等学院「よくある質問」(chuos.com/faq/、2026年9月22日確認)
- 中央高等学院「校舎案内」(chuos.com/school/、2026年9月22日確認)
- 中央高等学院「中等部フリースクール」(chuos.com/lp/junior.html、2026年9月22日確認)
- 中央高等学院 学校概要・通信制高校サポート校という選択肢・安心のサポート体制・入学時期のご案内・姉妹校・提携校一覧・九州エリア・施設・寮情報・各コースのページ(https://chuos.com/、2026年10月4日確認)
- 中央国際高等学校「学費のご案内」(https://chuo-kokusai.ac.jp/admission/tuition/)、「募集要項」(https://chuo-kokusai.ac.jp/admission/application/)、「スクーリングについて」(https://chuo-kokusai.ac.jp/experience/schooling/)、「学校概要」(https://chuo-kokusai.ac.jp/about/overview/)(2026年10月4日確認)
- 中央高等学院「大学入試コース 主な合格実績」(https://chuos.com/course/univ/results/)、中央国際高等学校「進学実績」(https://chuo-kokusai.ac.jp/future/result/)(2026年10月14日確認。学校名の数は当サイトが数えた)
- eスポーツ高等学院「学院紹介」(https://esports-hs.com/about/)、「よくあるご質問」(https://esports-hs.com/faq/)(2026年10月4日確認、運営会社の確認)
まずは不登校の子が高校に進むときの選択肢で通信制高校以外の選択肢もあわせて確認し、決めきれない場合は通信制高校の資料請求はどこからするのが早いかを参考に、気になる学校をまとめて資料請求してみましょう。出席扱いの仕組み自体を先に理解したい場合は出席扱い制度の7要件もあわせてご覧ください。