通信制高校を検討し始めて最初に迷うのが、どこに資料請求を出せばいいのかという点です。学校の公式サイトから1校ずつ申し込む方法と、複数校をまとめて申し込める窓口を使う方法があり、どちらを選ぶかで届くまでの日数も比較のしやすさも変わります。
この記事では、資料請求の2つのやり方の使い分け、届くまでの日数の目安、届いた資料のどこを見るか、勧誘の連絡への備えまで、実際の手順に沿って整理します。学校名がまだ決まっていない段階でも読めるようにしました。
先に結論
- 志望校が決まっているなら公式サイトから直接。説明会の日程は公式のほうが早く更新される
- 候補が3校以上あるなら、まとめて申し込める窓口を使うと手間が減る
- 請求は3〜5校が目安。多すぎると比べきれない
- 届いたら「就学支援金適用後の総額」と「スクーリングの日数と会場」を最初に見る
- 連絡を控えてほしい場合は、申し込みフォームの備考欄に書いておく

資料請求には2つのやり方がある
| 公式サイトから直接 | まとめて申し込める窓口 | |
|---|---|---|
| 向いている段階 | 志望校がほぼ決まっている | 候補を絞り切れていない |
| 情報の新しさ | 説明会日程やコース変更が最も早い | 掲載内容の更新に時間差がある場合がある |
| 手間 | 1校ずつフォーム入力 | 1回の入力で複数校ぶん |
| 注意点 | 校数が増えると入力が大変 | 掲載校が限られる。本命は公式も確認 |
使い分けの考え方はシンプルです。比較の段階ではまとめて、決める段階では公式サイトから。最終的に出願する学校については、必ず公式サイトの募集要項を自分で確認してください。パンフレットの内容が最新の募集要項と食い違っていることがあります。
届くまでの日数の目安
紙の資料を郵送してもらう場合、申し込みから到着まで数日から1週間程度が目安です。オンライン学習サービスやフリースクールの場合は、資料というより無料相談やオンライン説明会への申し込みが中心で、日程調整のメールが数日以内に届く流れが一般的です。
入学時期が近づいている場合は、資料の到着を待つより電話やメールで直接問い合わせるほうが早いことがあります。4月入学を考えているなら、年明け以降は学校側の対応も混み合うため、秋のうちに動き出すほうが余裕を持てます。転入・編入を随時受け付けている学校なら、時期を問わず相談できます。
その前にもうひとつ、最初に済ませておきたい確認があります。そもそも自分の住所がその学校の募集地域に入っているかどうかです。「広域通信制」と書かれていても全国対応とは限りません。詳しくは広域通信制でも全国から入れるとは限らない|入学できる地域の調べ方をご覧ください。
請求する校数の決め方
目安は3〜5校です。数を増やすほど比較に時間がかかり、資料が届いた頃には最初に見た学校の記憶が薄れています。校数を絞るには、請求する前に次の3点を決めておくと早いです。
- 通える頻度の上限。年数日の集中スクーリングまでか、週1日までか、毎日通えるか。
- 費用の上限。就学支援金の適用後の年額でいくらまでか。
- 通学するなら、通える範囲。本校か、キャンパスか、学習センターか。
この3つを決めるだけで、候補はかなり絞れます。学費の相場感は通信制高校の学費は結局いくらかかるか、学校ごとの金額は通信制高校の学費を都道府県別に比較にまとめています。
全国から選べる学校から見てみる
まだ方向性が定まっていない段階なら、広域通信制高校をいくつか見比べると全体像がつかめます。当サイトでは各校の学費・スクーリング日数・卒業要件を公式の募集要項から確認して記事にしています。
- N高等学校(ネットコースは3年間の実質負担額が明確、本校スクーリングは在学中1回以上)
- クラーク記念国際高等学校(週5日通学コースの学費は拠点ごとに異なる)
- 第一学院高等学校(学費は公式サイトに金額の記載がなく資料請求が前提)
- ルネサンス高等学校(サポート校との提携がなく学費の二重払いが起きない設計)
- 鹿島学園高等学校(本校の学費と学習センターの費用が別の2階建て)
- 翔洋学園高等学校(入学金0円、追加コースなしで学費体系がシンプル)
N高等学校が気になる場合は、公式サイトから資料請求して、実際の資料で学費やスクーリングの詳細を確認するのが確実です。![]()
※本項には広告リンクを含みます
進学前の段階から相談したい場合
「通信制高校に進む前に、まず今の状態について相談したい」という場合は、学校選びとは別にフリースクールや学習支援の窓口に相談する方法もあります。クラスジャパン小中学園のように、進学の前段階にあたる学習や生活リズムの立て直しから関わるサービスもあります。在籍校の出席扱いを目指せる仕組みについては不登校の出席扱いとは?文部科学省が示す7つの要件と申請の進め方で解説しています。
スクーリングの日数は、学校によって「年6日」のような年間の日数、「月1〜2回」のような頻度、コースごとの表記と、示し方が分かれます。載っていないときは資料請求で確かめます。当サイトの35校の整理は通信制高校のスクーリングは何日?35校を調べ直して分かった日数の幅と数え方の違いで載せています。
資料が届いたら見るところ
パンフレットは写真とキャッチコピーが中心で、判断に必要な数字は後ろのほうに小さく載っていることがあります。次の項目を、資料のどこに書いてあるかも含めて確認してください。
| 確認する項目 | どこに載っていることが多いか | 見落とすとどうなるか |
|---|---|---|
| 学費の総額(入学金・授業料・施設費・教材費) | 募集要項の学費欄、別紙の料金表 | 授業料だけを見て予算を立ててしまう |
| 就学支援金の適用後の実質負担額 | 学費欄の注記、モデルケース | 世帯年収の条件を見落とす |
| スクーリングの日数と会場 | コース紹介、年間スケジュール | 宿泊が必要な集中スクーリングに気づかない |
| 卒業に必要な単位と特別活動の時間 | 教育課程のページ | 卒業要件を軽く見てしまう |
| 転入・編入時の単位の引き継ぎ | 募集要項の転入・編入欄 | 在籍期間が想定より延びる |
| コース変更の可否と時期 | コース紹介の注記 | 入学後に通学頻度を変えられない |
パンフレットだけで判断が難しい場合は、資料請求のときに学校説明会や個別相談も一緒に申し込んでおくと、後から改めて連絡する手間が省けます。説明会では、資料に書かれていない運用(レポートが遅れたときの対応、欠席が続いたときの連絡の仕方)を聞いておくと、入学後の想像がつきます。
勧誘の連絡が心配なとき
資料請求のあとに電話が来ることを負担に感じる家庭は少なくありません。特に、本人が電話に出たくない状態にある場合は、事前に手を打っておくほうが安心です。
- 申し込みフォームの備考欄に「郵送のみ希望」「連絡はメールでお願いします」と書いておく
- 電話番号の入力が任意になっている場合は空欄にする
- 連絡先は保護者のものを登録し、本人の携帯番号は入れない
- まとめて申し込める窓口を使う場合は、送信前に提携先の一覧を確認する
多くの学校は資料の郵送だけで完結しますが、内容確認のために一度連絡が入るところもあります。連絡を希望しない旨を書いておけば、対応してもらえることがほとんどです。
1校だけ見て決めない
最初に目についた1校だけで決めると、入学後に他校のほうが条件に合っていたと気づくことがあります。特に差が出やすいのは、スクーリングの日数、学費の総額、コース変更の柔軟さの3点です。同じ「通信制高校」でも、年6日の集中スクーリングで済む学校と週5日通う学校が同じ言葉でくくられています。
数字で比べるには、公式の募集要項が唯一の確実な材料です。当サイトの学校別記事は、各校の募集要項やコースページから学費・スクーリング日数・卒業要件を引いて書いています。公表されていない項目は「公表なし」と書き、推測で埋めていません。
時期ごとの動き方
| 時期 | やること |
|---|---|
| 春〜夏 | 制度の違いを把握し、通える頻度と費用の上限を決める。資料請求は3〜5校 |
| 夏〜秋 | 説明会・個別相談に参加。スクーリングの実際と学費の総額を確認する |
| 秋〜冬 | 出願校を決定。募集要項で出願期間・選考方法・必要書類を確認する |
| 随時 | 転入・編入は年度途中でも受け付けている学校がある(通信制高校の転入・編入はいつできる?辞める前に確認する6項目)。時期を待たずに相談してよい |
よくある質問
資料請求は無料ですか
ほとんどの通信制高校・フリースクールで資料請求そのものは無料です。学校説明会や個別相談への参加は事前予約が必要な場合があります。
資料請求すると必ず電話がかかってきますか
学校によって対応が異なります。郵送のみで完結するところもあれば、内容確認の連絡が入るところもあります。連絡を希望しない場合は、申し込みフォームの備考欄にその旨を書いておくと対応してもらえることが多いです。
何校くらい請求すればよいですか
3〜5校が目安です。通える頻度と費用の上限を先に決めておくと、候補が絞れて比較しやすくなります。
本人が見たがらない場合、保護者だけで進めてよいですか
情報収集の段階を保護者が進めることに問題はありません。ただし通うのは本人なので、通学頻度やコースを決める段階では本人の意向を確認してください。資料を並べて見せるより、条件を2つに絞って選んでもらうほうが答えやすいことがあります。
資料が届くまでどのくらいかかりますか
郵送で数日から1週間程度が目安です。入学時期が近い場合は、電話やメールで直接問い合わせたほうが早いことがあります。
まとめて申し込める窓口だけで足りますか
比較の段階では十分ですが、掲載校が限られていることがあります。出願を考えている学校については、必ず公式サイトの募集要項で最新の条件を確認してください。
学費のどこを見れば比べられますか
授業料だけでなく、入学金・施設費・教材費を含めた総額と、就学支援金の適用後の実質負担額を見てください。サポート校を併用する場合は、その費用を足した金額で比べる必要があります。
4月入学に間に合わない場合はどうすればよいですか
10月入学を設けている学校や、転入・編入を随時受け付けている学校があります。時期を過ぎたからといって選択肢がなくなるわけではありません。
まとめ
資料請求は、志望校が決まっているなら公式サイトから、比較中ならまとめて申し込める窓口から、というのが基本の使い分けです。請求する前に「通える頻度」「費用の上限」「通える範囲」の3つを決めておくと、3〜5校まで自然に絞れます。
届いたら、就学支援金適用後の総額とスクーリングの日数・会場を最初に確認してください。この2つで、実際に通い続けられるかどうかの大半が決まります。連絡が負担になりそうな場合は、申し込みの時点で希望を書き添えておけば配慮してもらえます。
進路の選択肢全体を整理したい場合は不登校の子が高校に進むときの選択肢、学費の仕組みは通信制高校の学費は結局いくらかかるかをあわせてご覧ください。
出典:各校の公式サイト・募集要項/文部科学省 高等学校通信教育規程。確認日2026年9月9日。