※アイキャッチ画像はイメージです(実際の校舎・施設とは異なります)。
S高等学校は、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する通信制高校で、N高等学校・R高等学校と学費・学びの内容が共通の姉妹校です。募集要項には「N高、S高、R高の主な違いは本校スクーリング会場のみです」と明記されており、S高生の本校スクーリングは茨城県つくば市で行われます。就学支援金の支給見込額を差し引く「先引き」を適用すると、ネットコースの3年間の実質負担額は199,000円です。
S高等学校はどんな学校か
運営法人と本校の所在地
S高等学校は学校法人角川ドワンゴ学園が運営する単位制・通信制課程(広域)の高校で、2021年4月に開校しました。本校は「茨城つくば本校」で、所在地は茨城県つくば市作谷578番地2です。運営元の学校事務部は東京都江東区木場にあり、出願書類の送付先もここになります。募集要項には「N高、S高、R高の主な違いは本校スクーリング会場のみです。学費や学びの内容に違いはありません」と明記されており、姉妹校であるN高等学校(本校・沖縄県うるま市)、R高等学校(本校・群馬県桐生市)とは学費体系・カリキュラムが共通です。
コースの種類と選び方
N高等学校と共通で、コースは大きく4種類です。
- ネットコース(フリー、時間割なし) 自宅でスマートフォンやタブレットから学習。入学試験は不要
- 週5コース 週5日登校。リアルキャンパス(全国各地)とオンラインキャンパスから選べる
- 週3コース 週3日登校。リアルキャンパスとオンラインキャンパスから選べる
- 週1+コース 週1日登校+放課後も通学可。リアルキャンパスとオンラインキャンパスから選べる
普通科(バーチャル学習+映像学習)と普通科ベーシック(映像学習のみ)の選択もあり、変更は各所属期の開始月(4月・7月・10月・1月)のみ可能です。
生徒数と卒業率(公式の情報公開資料より)
学校法人角川ドワンゴ学園が公開する「S高等学校 基本情報」(2026年5月現在)によれば、収容定員20,000人に対し在籍者数13,213名、入学者数3,816名、前年度卒業者数5,575名、前年度退学者数333名です。常勤教育スタッフは327名(うち教員免許所持者176名)、校長は吉井直子氏です。入学者数と卒業者数は別学年の集計にあたるため、単純に割った推測の卒業率は書かず実数のみ記載します。なお公式サイトのトップページには、N高等学校・S高等学校・R高等学校の3校合計で36,371名の生徒が在籍しているとの記載があります(2026年3月時点)。
S高等学校の学費【2027年度】
入学金と授業料の内訳
2027年度生徒募集要項によれば、コースにかかわらず全生徒共通で必要な「単位制・通信制課程の学費」は次の通りです。この学費体系はN高等学校・R高等学校と共通です。
| 項目 | 普通科 | 普通科ベーシック |
|---|---|---|
| 入学金 | 10,000円 | 10,000円 |
| 教育関連諸費 | 13,000円 | 13,000円 |
| 施設設備費 | 50,000円 | 50,000円 |
| 授業料 | 1単位あたり12,000円×履修単位数 | 1単位あたり7,200円×履修単位数 |
週5・週3・週1+コースへ入学する場合は、この学費に加えて各コースの学費が必要です(例 週5コースのリアルキャンパスは入学金100,000円・授業料600,000円・施設設備費250,000円)。週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外で、別途学習ツールとして「MacBook Air」(約16万円)の購入も必要になります。コース別の詳細な費用はN高等学校の学費記事で表にまとめています。
就学支援金を使うといくらになるか
高等学校等就学支援金は、家庭の教育費負担軽減のため授業料の一部または全部を国が支援する返済不要の制度です。募集要項には「高等学校在籍が上限48カ月まで」「卒業まで最大74単位まで」「年間の上限は30単位まで」という支給条件が明記されています。2026年(令和8年)4月の制度改正で所得制限が撤廃されており、この2027年度募集要項の学費モデルはすでに撤廃後の制度を前提に作られています。N高グループは、支給見込額をあらかじめ差し引いた金額を1次請求として案内する「支給見込額の先引き」を実施しており、ネットコース・普通科の年間学費モデルは次の通りです。
| 学年 | 先引き適用あり | 先引き適用なし |
|---|---|---|
| 1年次 | 73,000円 | 373,000円 |
| 2年次 | 63,000円 | 363,000円 |
| 3年次 | 63,000円 | 363,000円 |
| 3年間の実質負担額 | 199,000円 | 1,099,000円 |
普通科ベーシックの3年間の実質負担額も199,000円(先引き適用あり)で、普通科と同額です。ただし「行政審査の結果、就学支援金の支給額が当初見込みを下回った場合」などは2次請求が発生する、と注意事項に明記されています。
就学支援金が充てられるのは、どのコースでも単位制・通信制課程の授業料です。通学系コースの「各コースの学費」は対象外です。また2027年度入学案内には、先引きが使えない人として、在学期間が通算48月(通信制の場合)を超えている人、高校を卒業した人、住民票や国籍が海外にある人、提携先ですでに就学支援金を使っている人、履修期間を満了した単位が74単位を超えている人、転入学・編入学の人が挙げられています。転入・編入の場合は、いったん先引きなしの金額で納めることになります。
他校と比べて高いか安いか
ネットコースは就学支援金の先引きにより3年間の実質負担額が199,000円まで下がり、この記事で扱った学校の中でも低い水準です。一方で週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外でMacBook Airの購入も必須になるため、同じS高(N高グループ)内でもコース選択によって総額が大きく変わる点は押さえておく必要があります。
S高等学校のスクーリングはどこで何日か
スクーリングは対面形式の必修授業で、「本校スクーリング」と「全国拠点スクーリング」があります。標準履修モデル(普通科)の日数は次の通りです。
- 1年次 全国拠点に7〜8日(期末テスト含む)
- 2年次 本校スクーリング(前後期いずれか3泊4日)+全国拠点スクーリング(いずれかを3日間程度)
- 3年次 全国拠点に7〜8日(期末テスト含む)
本校スクーリングは在学期間中に1回以上(原則2年次、3年次転編入生は3年次)参加が義務付けられており、S高生の参加場所は茨城つくば本校で固定です。N高の本校スクーリングが4泊5日であるのに対し、S高は3泊4日と短く設定されています。本校スクーリングでは「課外活動として地域の文化・産業・技術に触れる」内容が中心で、全国拠点スクーリングでは履修科目の授業・体育・特別活動を行います。全国拠点は全国各地の主要駅付近の会場から選べ、参加が難しい場合はオンライン受講も可能です。住民税非課税世帯・生活保護世帯や、医師の診断により本校参加が困難な場合は、申請により会場変更が認められることがあります。往復の交通費・宿泊費は別途必要です。
S高等学校で卒業するために必要なこと
単位の取り方とレポートの量
卒業に必要な単位数は74単位以上です。必修授業は主に「ネット学習・スクーリング・テスト」の3つで構成され、科目ごとにレポート(添削)の回数が定められています。就学支援金の支給要件にも「卒業まで最大74単位まで」「年間の上限は30単位まで」という制限があるため、履修計画とあわせて確認が必要です。編入学・転入学の場合は前籍校での在籍期間・修得単位が加味される場合があります。
卒業できずにつまずく人のパターン
公式サイトに「つまずくパターン」の直接の説明はありませんが、募集要項の規定から次のようなリスクが読み取れます。本校スクーリングは参加義務があり、正当な理由なく欠席すると単位認定に影響します。また就学支援金は「履修期間を満たした単位数が74単位を超えている方」などが支給対象外となる規定があり、単位取得のペースを誤ると支援金が受けられなくなる可能性があります。あくまで募集要項の条件から読み取れる注意点で、断定はできません。
S高等学校の入学条件と出願の流れ
新入学の対象は2027年3月中学卒業見込者・中学既卒者、転入学は高等学校在籍者(休学中含む)、編入学は高等学校中途退学者です。2027年度入学案内PDFでは、出願は第1期から第6期までの6回で、第1期は2026年9月17日〜10月20日、最後の第6期は2027年3月5日〜3月16日です。リアルキャンパスの試験日は第1期が10月31日または11月1日、第6期が3月22日などと会場ごとに決まっています。選抜方法はコースによって異なり、ネットコースと週5・週3・週1+コースのオンラインキャンパスは書類選考のみ、リアルキャンパス(週5・週3・週1+コース)は筆記試験(35分)と面接試験(グループワーク含む、20分程度)で、現地受験・オンライン受験のいずれかを選べます。入学検定料はネットコース5,000円、リアルキャンパスは検定料5,000円+受験料15,000円(返金不可)です。転入学・編入学は随時出願でき、Web出願と出願書類の提出は入学希望月の約1カ月前が目安とされています。
S高等学校のサポート体制
不登校からの入学に対応しているか
公式サイトの募集要項・コース紹介ページに「不登校」という語を使った直接の説明は見当たりませんでした。ただしネットコースは登校日数がなく入学試験も不要で、自分のペースでスケジュールを組み立てられる設計になっています。専門のスクールカウンセラーが在籍し、オンライン健康相談サービスともパートナーシップを結んでいます。個々の事情への対応可否は、個別相談会(0120-0252-15)での確認が確実です。
進学と就職の実績
公式サイトの「進路実績(進学・就職)」ページ(https://nnn.ed.jp/results/)は、N高・S高・R高に共通で、学校別の数字は載っていません。2026年3月卒業生(N高グループの4月生、分母11,476名)の進路決定率は94.24%で、内訳は大学等進学43.24%、専門学校他23.14%、就職11.22%、アルバイト等8.66%、浪人7.09%、進路未定5.52%、留学0.88%、その他0.24%です。円グラフの画像を当サイトで読み取りました(2026年10月12日確認)。
大学合格実績のページには、3校合算で国公立大学205名、主要私立大学4,057名(ZEN大学1,788名を含む)などが載っています。申告に基づく延べ数で、2026年5月19日時点です。S高単独の進学率や合格者数、就職者数は書かれていないため、公表なしとして扱います。表と読み方の詳しい説明はN高等学校の記事にまとめました。進学・受験対策向けの講座やプログラミング等を学べる「+ONE授業」は、N高等学校と共通で用意されています。
S高等学校を検討するときの確認ポイント
S高等学校は学校法人角川ドワンゴ学園が運営し、N高等学校・R高等学校と学費や学びの内容が共通です。違いは本校スクーリングの会場で、S高生は茨城つくば本校に通います。検討する際は、次の点を募集要項で確認しておくと総額や日程のずれを防げます。
- コースで学費の仕組みが変わります。ネットコースは就学支援金の支給見込額を先に差し引く案内があり、3年間の実質負担額は199,000円です。週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外で、別途コースの学費とMacBook Airの購入が必要になります。
- 先引きを使っても、行政審査で支給額が見込みを下回った場合は2次請求が生じる場合があります。支給条件の単位数の上限もあわせて確認してください。
- 本校スクーリングは在学中に1回以上の参加が必要で、S高は前後期いずれかの3泊4日です。往復の交通費と宿泊費は別にかかります。住民税非課税世帯・生活保護世帯や、医師の診断で参加が困難な場合は、校長の許可により本校以外の会場で参加できる扱いがあります。
- 選抜方法はコースごとに異なります。ネットコースは書類選考、週5・週3・週1+コースは筆記試験と面接を含みます。出願は6期制で、第1期は2026年9月17日から10月20日です。
S高等学校が向いている人と向いていない人
- 向いている人 N高等学校のカリキュラム・学費体系に魅力を感じつつ、本校スクーリングの拘束日数を短め(3泊4日)にしたい人、費用を抑えて通信制高校に進みたい人(ネットコース・就学支援金の先引き適用時)
- 向いていない人 毎日決まった時間に通学するリズムを重視したい人、就学支援金を使わずに済む前提で費用を細かく確認したい人(週5・週3・週1+コースの学費は支援金対象外でMacBook Air購入も必須)
S高等学校の資料で確認したいこと
S高等学校はN高等学校と学費・学びの内容が共通で、本校スクーリングの会場と日数が違いの中心です。取り寄せる生徒募集要項では、希望コースの学費と就学支援金の先引きの適用条件、2次請求が生じる場合の扱いを見てください。あわせて茨城つくば本校の3泊4日の日程と交通費・宿泊費の目安、全国拠点スクーリングの会場も確認しておくと、通い始めてからの負担を具体的に見積もれます。N高等学校の記事(N高等学校の記事)で共通の学費体系を先に見ておくのも一つの方法です。
S高等学校に関するよくある質問
S高等学校とN高等学校の違いは何ですか
募集要項には「N高、S高、R高の主な違いは本校スクーリング会場のみです。学費や学びの内容に違いはありません」と明記されています。S高生の本校スクーリングは茨城つくば本校(3泊4日)、N高生は沖縄伊計本校(4泊5日)で行われます。
S高等学校の学費はいくらですか
ネットコースで就学支援金の支給見込額の先引きを適用すると、3年間の実質負担額は199,000円です(N高等学校と同額)。週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外で、コースごとの学費が別途必要です。
S高等学校の生徒数はどれくらいですか
学校法人角川ドワンゴ学園の情報公開資料(2026年5月現在)によれば、収容定員20,000人に対し在籍者数13,213名、前年度卒業者数5,575名です。
本校スクーリングはどこで何日ありますか
S高生の本校スクーリングは茨城つくば本校で、前後期いずれか3泊4日です。原則2年次(3年次転編入生は3年次)に1回以上の参加が義務付けられています。1年次・3年次は全国拠点スクーリングで7〜8日(期末テスト含む)です。
卒業に必要な条件は何ですか
74単位以上の修得が必要です。本校スクーリングへの参加義務があり、就学支援金にも「卒業まで最大74単位まで」「年間の上限は30単位まで」という制限があります。
出願はいつからできますか
2027年度4月入学生の出願は第1期から第6期までの6回で、第1期は2026年9月17日〜10月20日、第6期は2027年3月5日〜3月16日です(2027年度入学案内PDF)。転入学・編入学は随時出願でき、Web出願と出願書類の提出は入学希望月の約1カ月前が目安です。
まとめ
- S高等学校はN高等学校・R高等学校と学費・学びの内容が共通で、違いは本校スクーリング会場(茨城つくば)と日数(3泊4日)のみ
- ネットコースは就学支援金の先引きで3年間の実質負担額199,000円、週5・週3・週1+コースの学費は支援金対象外でMacBook Air購入も必須
- 2026年5月時点の在籍者数は13,213名、収容定員20,000人、前年度卒業者数5,575名
- 本校スクーリングは在学中1回以上の参加が義務。全国拠点スクーリングは学年ごとに7〜8日程度
- 出願は第1期〜第6期の6回。選抜方法はコースにより書類選考のみ、または筆記試験・面接試験
参照した情報源
- N高等学校・S高等学校・R高等学校公式サイト(nnn.ed.jp、2026年9月19日確認)
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「2027年度 生徒募集要項」PDF(2026年6月発行)
- N高等学校・S高等学校・R高等学校公式サイト「進路実績(進学・就職)」(https://nnn.ed.jp/results/ 、大学合格実績 https://nnn.ed.jp/results/next_stage/ 、2026年10月12日確認。進路決定率の数字は円グラフの画像を当サイトで読み取り)
- 学校法人角川ドワンゴ学園「S高等学校 基本情報」情報公開資料(2026年5月現在、2026年9月19日確認)
- N高等学校・S高等学校・R高等学校公式サイト「スクーリングについて」「入学案内」(https://nnn.ed.jp/learning/required/schooling/ 、https://nnn.ed.jp/admission/ 、2026年9月26日確認)
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「2027年度 入学案内」PDF(https://nnn.ed.jp/pamphlet/application_guide_2027.pdf、2026年10月4日確認。出願期間・先引きの対象外条件・コース別学費を照合)
S高等学校は、N高・R高と学費や学びの内容が共通で、本校スクーリングの会場だけが異なる姉妹校の一つです。3校を比べる前に不登校の子が高校に進むときの選択肢で全体像をつかみ、資料集めは通信制高校の資料請求はどこからするのが早いかから考えると整理しやすくなります。