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横浜修悠館高等学校の学費はいくら?神奈川県立の公立通信制高校を解説

横浜市泉区の神奈川県立横浜修悠館高等学校は、通信制の課程だけを置く県立の単位制高校です。週4日ほど通う「平日講座」と週1日の「日曜講座」を科目ごとに選べ、受講料は1単位350円か700円、入学金も受検料もかかりません。令和7年度からは開校当初の「IT講座」が見直され、すべての講座でオンラインレポートが始まりました。この記事では学校の公式サイトのよくある質問、2026年度学校案内パンフレット、令和7年度進路状況、就学支援金の案内を読み直し、費用と通い方、入学の条件をまとめました。

この記事の要点

  • 受講料は平日講座1単位700円、日曜講座1単位350円。入学金・受検料はなく、諸会費は年6,000円
  • 2026年4月から就学支援金の所得制限がなくなり、申請して認定されれば年度末に受講料が返金される
  • 登校の目安は平日講座が週4日、日曜講座が週1日。科目ごとに組み合わせられ、全講座でオンラインレポート
  • 入学できるのは本人の住所か勤務先が神奈川県内にある人。全国から入れる私立の広域通信制とはここが違う
  • 卒業要件は3年以上の在籍、必履修科目の履修、74単位以上の修得、特別活動30時間以上

横浜修悠館高等学校はどんな学校か

運営法人と本校の所在地

設置者は神奈川県で、私立の学校法人が運営するN高等学校やクラーク記念国際高等学校などとは成り立ちが違います。所在地は横浜市泉区和泉町2563(電話045-800-3711)で、相鉄いずみ野線いずみ中央駅から徒歩12分、横浜市営地下鉄下飯田駅から徒歩15分です。学校案内パンフレットによると、2008年(平成20年)4月に旧和泉高校の跡地で「新しいタイプの通信制単独校」として開校しました。前身は湘南高校と横浜平沼高校の通信制課程です。校舎を通信制だけで使うので、教室・体育館・図書室を自分たちだけで使えるのが特色だと学校は説明しています。校長は野中幹子氏です。神奈川県教育委員会のリーフレットに載っている公立の通信制は、この学校と厚木清南高等学校の2校です。

コースの種類と選び方

コースという呼び方ではなく、科目ごとにスクーリングの受け方を「講座」で選ぶのがこの学校のしくみです。

講座 登校の目安 学校が挙げるおすすめの人
平日講座 週4日 ゆっくりじっくり学習を進めたい人、探究学習や協働学習にも挑戦したい人
日曜講座 週1日 週1回の登校で進めたい人、自分で計画的に学習できる人、限られた時間で卒業を目指したい人

よくある質問には「平日講座は全日制の授業そのものではありません。スクーリングを受けながらレポートに取り組む講座です」とあり、時間数は全日制のほぼ半分です(例として政治・経済は全日制の週2時間に対して平日講座は1時間)。平日講座の時間割は選んだ科目に合わせて一人ひとり違い、日曜講座は年間の時間割に沿って計画的に出席します。

開校当初からあった「IT講座」は、令和7年度に一部を改めて「ITを活用した平日講座・日曜講座」になり、すべての講座でオンラインレポートが始まりました。レポートは学習ポータルの「横浜修悠館マイページ」からタブレットPCで解答し、レポート解説や実技の動画も見られます。スクーリングにはタブレットPC・教科書・筆記用具を持っていくことが決まりになっています。以前この記事で紹介していた「IT講座で自宅から学びスクーリングを減らす」という選び方は、現在の学校案内には載っていません。

選択科目は80を超え、神奈川大学や専門学校などで聴講生として学んだ分を単位として認める仕組みもあります。

生徒数と卒業率

公式サイトの学校評価報告書(令和7年度)によると、単位修得率は前年度比5.3%増加したとされています。生徒数・卒業率そのものの数値は公式サイトの範囲では確認できませんでした。公表なしとして扱います。

横浜修悠館高等学校の学費

受講料と諸費用の内訳

公立のため、費用の水準は私立の広域通信制高校と大きく違います。

項目 金額 備考
入学金・受検料 0円 学校案内パンフレット「おしえて!修悠館」
受講料(平日講座) 1単位700円 新入生平均の24単位をすべて平日講座にすると16,800円
受講料(日曜講座) 1単位350円 平日講座の半額
教科書代 1万〜1.5万円程度 選ぶ科目で変わる
諸会費 年6,000円 教育振興費・生徒会費4,900円と保護者コミュニティ会費1,100円(令和9年度から5,000円と1,000円)
その他 実費 家庭科・工芸など実習のある科目の教材費。交流旅行(希望制)は約3万円
神奈川県立横浜修悠館高等学校「よくある質問」と2026年度学校案内パンフレットをもとに作成。確認日2026年10月4日。

1年に履修登録できるのは30単位までです。新入生平均の24単位で計算すると、受講料はすべて日曜講座なら8,400円、すべて平日講座なら16,800円で、教科書代と諸会費を足しても年3万〜4万円ほどに収まります。受講料は4月中にe-kanagawaで電子納付し、諸会費はゆうちょ銀行の払込票、教科書代は4月以降に現金で払います。

就学支援金を使うといくらになるか

学校が配っている令和8年度用の案内「高等学校等就学支援金の申請について」によると、制度の改正で所得制限がなくなり、多くの生徒が受講料の支援を受けられるようになりました。オンライン申請システム(e-Shien)で申請し、認定されると年度末に受講料が返金されます。申請しないと返金されない点に注意してください。所得制限がなくなった代わりに国籍や在留資格の確認が必要になったため、申請そのものは毎年必要です。通信制に在学した期間が通算48か月を超えると対象外で、前の学校の在籍期間によっては返金額が調整されます。教科書代にも還付制度があり、通信紙などで案内されます。

他校と比べて高いか安いか

費用だけを見れば、当サイトで扱ってきた私立通信制高校よりかなり安くなります。安さの理由は、公立であることと、受講料が履修した単位の数だけかかる仕組みであることの2つです。その代わり、次の入学条件のとおり住所か勤務先が神奈川県内にあることが前提になります。

横浜修悠館高等学校のスクーリングはどこで何日か

スクーリングの日数は講座の組み合わせで変わります。学校案内の目安は平日講座が週4日、日曜講座が週1日です。科目ごとに定められた回数以上出席しないと単位を修得できません。会場は横浜市泉区の本校で、日曜には満1歳から就学前の子どもを1回1,500円で預かる託児室(事前予約制)があります。通学定期の学割は平日講座の生徒だけが買え、全員が学割回数券(鉄道5割引、バス2割引)を使えます。自動車やバイクでの通学は原則認められていません。

横浜修悠館高等学校で卒業するために必要なこと

単位の取り方とレポートの量

学習の流れは、決められた回数のスクーリング(面接指導)に出席し、自宅でレポート(報告課題)に取り組んで添削を受け、定められた通数に合格したら試験を受ける、の3段階です。試験に合格するとその科目の単位が認定されます。卒業には3年以上の在籍、必履修科目をすべて履修、74単位以上の修得、ホームルーム活動や学校行事などの特別活動に30時間以上の参加が必要です。仕組み自体は私立の通信制高校と同じです。

卒業できずにつまずく人のパターン

公式サイトに「つまずくパターン」の直接の説明はありません。学校の「基本ルール」には、校門で生徒証を見せる、時間を守る、学習の道具を持ってくる、の3つが挙げられ、準備ができていないとスクーリングの出席に数えられないと書かれています。出席回数が足りずに単位を落とすのを防ぐには、ここが最初の関門です。ただし公式FAQでは「3年で卒業できない場合はどうなりますか」という質問に対し「何年かかっても卒業の条件を満たせば卒業できる」と回答しており、3年での卒業を前提にせず、自分のペースで単位を積み上げる生徒を想定した制度設計になっていることがうかがえます。

横浜修悠館高等学校の入学条件と出願の流れ

県立高校のため、入学できるのは本人の住所か勤務先が神奈川県内にある人です(令和8年10月1日付け編入学募集要項の志願資格)。全国どこからでも入学できる私立の広域通信制高校とは、ここが大きく違います。

新入学は神奈川県の公立高校入学者選抜で行われ、通信制の検査は作文です。県教育委員会のチラシによると、令和9年度入学者は共通選抜(インターネット出願、志願情報申請2027年1月25日〜29日、作文は2月16日〜18日のうち高校が指定する日)と、定通分割選抜(3月4日・5日に高校の窓口へ出願、作文は3月15日・16日のうち指定日)があります。細かな志願資格は県の募集案内で確認してください。学校見学会は2026年10月18日、11月15日、12月13日、12月22日、2027年1月19日、1月26日、2月2日に予定されていて、開催の2週間前からWebで申し込みます。

転入学は、神奈川県内の公立高校に在籍している人は在籍校に、それ以外の高校に在籍している人は県教育委員会の「転編入学情報センター」(045-210-8235)に問い合わせる形です。高校を退学している人の編入学は時期を決めて募集され、令和8年10月1日付けの編入学では8月に願書を受け付け、検査は作文でした。前の高校の成績単位修得証明書と教育課程表が必要です。

横浜修悠館高等学校のサポート体制

不登校からの入学に対応しているか

学校案内パンフレットには、相談の窓口としてスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、キャリアカウンセラー、希望者が登録できるメンター、相談専用電話「悠コール」、精神科校医による個別相談会(年3回)が並んでいます。学習面では、レポートの完成を手伝う「レポート完成講座」(月・木)と、小中学校の学び直しも含めて支える「トライ教室」(月・水・木)があり、外国につながる生徒向けの「架け橋教室」や通級による指導「キャリア・ポート」もあります。

公式サイトの「グランドデザイン」(令和6年度〜令和9年度)のアドミッション・ポリシーには、本校が求める生徒像として「今まで学校に行けなかったが思いきり学びたい生徒」「じっくりと時間をかけて高校卒業を目指したい生徒」と明記されています。不登校という語こそ使われていませんが、不登校を経験した生徒を明確に想定した受け入れ方針といえます。平日講座と日曜講座を科目ごとに組み合わせられ、レポートもオンラインで出せるので、体調や生活リズムに合わせて登校日数を調整しやすい仕組みです。

進学と就職の実績

公式サイトの「進路」ページで公開されている令和7年度進路状況によると、卒業者数302名(男126名・女176名)のうち、進学126名(国公立大0名・私立大61名・短大4名・専修学校53名・職業技術校8名)、就職54名(官公庁2名・会社51名・自営1名)、進学準備33名・就職準備31名(就労移行支援を含む)・アルバイト等42名という内訳です。主な大学合格実績として明治大学・法政大学・立教大学・日本大学・神奈川大学・関東学院大学などが挙げられており、通信制の東京通信大学・放送大学・法政大学(通信)などへの進学者もいます。

横浜修悠館高等学校の評判で気をつけて読むところ

公立通信制高校は私立に比べて口コミの絶対数が少なく、検索しても私立の広域通信制高校ほど情報が出てきません。口コミを読むときは、平日講座と日曜講座のどちらについての感想かと、令和7年度にIT講座が改められる前の話かどうかを確認してください。講座の組み合わせで登校日数がまったく違うため、「通信制なのにほぼ毎日通う」という感想は平日講座中心の話かもしれません。また学校自身がよくある質問で「規則を守ることを、県下で最も厳しく指導しています」と書いているので、校則がゆるい学校を想像していると印象が食い違います。制服はなく、体育祭などの運動系行事もありません。

横浜修悠館高等学校が向いている人と向いていない人

  • 向いている人 神奈川県内に住んでいるか勤めていて費用を抑えたい人、働きながら日曜講座で通いたい人、子どもを預けて日曜に学びたい人、科目ごとに通学頻度を自分で調整したい人
  • 向いていない人 住所も勤務先も神奈川県外の人(入学対象外)、ほとんど登校せずに自宅だけで卒業したい人、eスポーツ・美容などの専門コースを求める人

通信制高校は1校だけ見て決めない

横浜修悠館高等学校は、公立であることを活かした学費の安さと、平日講座と日曜講座を科目ごとに組み合わせられる柔軟さが特徴です。一方で入学できるのは住所か勤務先が神奈川県内にある人で、私立の広域通信制高校のような専門コースの豊富さはありません。通信制高校の学費を都道府県別に比較もあわせて確認し、居住地や学びたい内容に応じて他校とも比較してください。東京都内に住所か勤務先がある人は、都立の一橋高校・新宿山吹高校・砂川高校の通信制課程も候補になります。都立も受講料は1単位336円と安く、スクーリングは土曜が中心です。

横浜修悠館高等学校に関するよくある質問

神奈川県外に住んでいても入学できますか

入学できるのは本人の住所か勤務先が神奈川県内にある人です。県外に住んでいても神奈川県内に勤めていれば対象になります。私立の広域通信制高校のように全国どこからでも入学できるわけではありません。

学力試験はありますか

学力検査はなく、通信制の検査は作文です。令和9年度入学者の共通選抜では、2027年2月16日〜18日のうち高校が指定する日に行われます。令和8年10月1日付けの編入学も検査は作文でした。

平日講座と日曜講座はどう選べばよいですか

科目ごとに選べます。登校の目安は平日講座が週4日、日曜講座が週1日です。先生の指導を受けながらじっくり進めたいなら平日講座、働きながら通うなら日曜講座が向いています。以前のIT講座は令和7年度に改められ、今はどちらの講座でもオンラインでレポートを出します。

学費はどのくらいですか

入学金と受検料は0円です。受講料は平日講座が1単位700円、日曜講座が1単位350円で、教科書代(1万〜1.5万円程度)と諸会費(年6,000円)が加わります。就学支援金を申請して認定されれば、年度末に受講料が返金されます。

3年で卒業できなかったらどうなりますか

退学にはなりません。公式サイトのFAQでも「何年かかっても卒業の条件を満たせば卒業できる」と案内されています。3年以上在籍し、74単位以上の修得と特別活動30時間以上の参加という条件を満たせば、時間をかけて卒業できます。

転入・編入はできますか

できます。転入学は、県内の公立高校に在籍中なら在籍校に、それ以外なら県教育委員会の転編入学情報センターに相談します。退学済みの人の編入学は時期を決めて募集され、成績単位修得証明書と教育課程表が必要です。

不登校を経験していても入学できますか

公式サイトの「グランドデザイン」のアドミッション・ポリシーには、本校が求める生徒像として「今まで学校に行けなかったが思いきり学びたい生徒」「じっくりと時間をかけて高校卒業を目指したい生徒」と明記されています。不登校を経験した生徒を明確に想定した受け入れ方針です。

進学実績はどのくらいですか

公式サイトの令和7年度進路状況によると、卒業者数302名のうち進学126名・就職54名です。大学合格実績には明治大学・法政大学・立教大学・日本大学・神奈川大学・関東学院大学などが挙げられています。

まとめ

横浜修悠館高等学校は、神奈川県内に2校しかない公立の通信制単独校の1つです。受講料は1単位350円か700円で、就学支援金を申請すれば年度末に返金されます。平日講座と日曜講座を科目ごとに組み合わせ、レポートはすべてオンラインで出せます。「今まで学校に行けなかったが思いきり学びたい生徒」を公式に生徒像として掲げており、令和7年度は卒業者302名のうち126名が進学しています。一方で入学できるのは住所か勤務先が神奈川県内にある人に限られ、ここが私立の広域通信制高校との大きな違いです。

居住地に関わらず選べる広域通信制高校の学費は通信制高校の学費を都道府県別に比較、進路の選択肢全体は不登校の子が高校に進むときの選択肢で整理しています。公立と私立で学費・入学条件・サポート体制がどう違うかは公立と私立の通信制高校はどっちがいいかで、文部科学省の調査データをもとに比較しています。

出典:神奈川県立横浜修悠館高等学校公式サイト(https://www.pen-kanagawa.ed.jp/y-shuyukan-h/)「よくある質問」「本校の特色」「交通案内」「学校見学会(令和8年度)」「令和8年10月1日付け転入学、編入学の募集について」ページ、2026年度学校案内パンフレットPDF、令和7年度進路状況PDF、令和8年10月1日付け編入学募集要項PDF、就学支援金の申請についての案内PDF、神奈川県教育委員会「公立高校の定時制・通信制に進学を希望するみなさんへ(令和9年度入学者用)」とチラシ(以上2026年10月4日確認)。グランドデザインPDF・学校評価報告書PDFは2026年9月17日確認。

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