aini school(アイニスクール)小・中等部は、メタバース空間への通学を基本にしたオンラインフリースクールです。授業は平日の日中、基本9時から15時に行われます。学校の通常の時間帯とそろえていることが、出席認定を得やすい理由のひとつとされています。
料金プランが細かく分かれているのが特徴で、通学日数や必要なサポートの量に応じて組み合わせられます。選択肢が多いぶん比較しにくいので、この記事では1日あたりの単価に換算して整理します。
先に結論
入学金30,000円(兄弟姉妹の2人目以降は15,000円)。メタバース基本プランは月5日のライト21,000円、月10日のプチベーシック25,000円、毎日予約不要のベーシック29,000円です。1日あたりに直すと、ライト4,200円、プチベーシック2,500円、ベーシックは平日20日通えば1,450円。通う日数が多いほど単価は大きく下がります。
aini schoolの基本情報
| 形式 | メタバース空間への通学が基本。現地通学プランもあり |
|---|---|
| 対象 | 小学1年生〜中学3年生 |
| 授業時間 | 平日の日中、基本9:00〜15:00 |
| 入学金 | 30,000円(税込。兄弟姉妹の2人目以降は15,000円) |
| メタバース基本プラン | ライト(月5日)21,000円/プチベーシック(月10日)25,000円/ベーシック(毎日・予約不要)29,000円 |
| 学習特化クラス | 単独利用19,000円/オプション利用9,800円 |
| 専任サポートプラン | 単独利用18,000円/オプション利用12,000円 |
| 現地通学プラン | 週1通学20,000円/週2通学32,000円/週3通学39,000円(別途申し込み。メタバース基本プランとのセットが前提) |
| 兄弟姉妹割引 | 2人目以降は月会費が1,000円割引 |
| 出席扱い | 希望した生徒の97%(2026年2月時点、公式の説明)が在籍校の出席扱いとして認められていると説明。最終判断は在籍校の校長 |
| 必要な機器 | Google Chromeが使えるパソコン(スマートフォン・iPadは動作が不安定) |
| 運営 | 株式会社ロコタビ |
1日あたりの単価で比べる
プランの選び方は、月額の絶対額ではなく通う日数との組み合わせで決まります。1日あたりに換算しました。
| プラン | 月額 | 通学できる日数 | 1日あたりの単価 |
|---|---|---|---|
| ライト | 21,000円 | 月5日 | 4,200円 |
| プチベーシック | 25,000円 | 月10日 | 2,500円 |
| ベーシック | 29,000円 | 予約不要で毎日(平日20日で計算) | 1,450円 |
ベーシックとライトの月額差は8,000円ですが、日数で見ると4倍の開きがあります。週2〜3日以上通える見込みがあるなら、上位プランのほうが単価は下がります。ただし、通えなかった日が続くと単価は跳ね上がるので、まずは無理のない日数のプランから始めて、通えるようになってから上げるという順番が現実的です。
単価の表だけを見るとベーシックが得に見えますが、それは平日のほとんどに参加できた月の話です。月に5日ほどしか参加できない状態が続くと、ベーシックの1日あたりの単価はライトを上回ります。プランの変更は毎月20日までに申請すれば翌月1日から切り替わるので、月の後半に入る前にその月の参加日数を振り返り、次の月のプランを決めると無駄が出にくいと考えます。
どのプランにも含まれるもの
公式サイトでは、次のものが全プランに含まれると説明されています。
- メタバース校舎の利用(利用できる回数はプランによって異なります)
- 平日毎日2〜4コマ(午前・午後)の授業
- 平日毎朝の少人数・異学年合同ホームルームと、自習時間の学習サポート
- クラスガイド・スタッフとの月1回の保護者個別面談(30分)と、月1回の生徒個別面談(30分)
- 毎月の出席証明(学習レポート付き)と出席認定サポート
- ICT学習ツール、チャット交流ツール、オンライン交流イベント、個別連絡帳
出席証明書と学習レポートは、出席認定を希望する家庭に毎月発行されます。学習内容や活動の様子、担任の所見コメントが記載される書類です。月額が最も安いライトでも面談が月2回付くので、参加日数が少ない月でも子どもの様子を大人と共有する機会は残る、と見ることができます。
オンラインでは画面オフ、ミュート、チャットのみ、見るだけの参加もできるとされています。メタバース校舎(Gather)はパソコン専用で、Google Chromeが使えるパソコンが必要です。スマートフォンやiPadでは動作が不安定とされているので、家にあるのがタブレットだけの場合は、機器の準備も費用に含めて考えてください。
在籍人数は、2024年2月時点で体験中を含めて約80人、実際に校舎にいるのは多くて20人ほどで、授業によっては3人ほどの小規模クラスになると公式のよくある質問で説明されています。2年半以上前の数字なので、現在の規模は体験や問い合わせの際に確認が必要です。
学校と同じ時間帯に通うという設計
平日9時から15時という時間帯は、学校の時間割とほぼ重なります。これは出席認定を得やすい理由として説明されている点でもありますが、それ以上に生活リズムに対する効果があります。
不登校の期間が長くなると、昼夜が逆転して起きられなくなることがあります。そうなると、学校に戻る戻らない以前に、日中に活動する体力が落ちていきます。通う先が学校と同じ時間帯にあることは、リズムを保つ枠組みとして働きます。逆に、朝起きること自体が難しい状態では、この時間帯が負担になることもあります。現在の生活リズムを踏まえて判断してください。
オンラインと現地通学を組み合わせられること
メタバース通学に加えて、現地に通えるプラン(週1通学20,000円、週2通学32,000円、週3通学39,000円)が別途用意されています。オンラインで慣れてから現地に移る、あるいは週1だけ現地に通って残りはオンラインにする、といった組み合わせができます。ただし現地通学プランだけの申し込みは受け付けておらず、メタバース基本プランとのセットが前提です。現地校には保谷STEAM校(東京都)、EGAKERU浜松校(静岡県)、茨城古河校(茨城県)などがあり、全国各地で順次開校予定とされています。
この点は、文部科学省が示す出席扱いの要件との関係でも意味があります。要件には「訪問等による対面指導が適切に行われることを前提」という項目が含まれており、対面の機会をどう確保するかは論点になりやすい部分です。現地通学の選択肢があることは、そこに対する答えのひとつになります。
ベーシックに現地通学を足したときの月額
ベーシックプランと現地通学プランを組み合わせると、ベーシックプランが4,000円割引になります。割引後の月額は次のとおりです。
| 現地通学 | ベーシック(割引後) | 現地通学プラン | 月額の合計 |
|---|---|---|---|
| 週1(月4日) | 25,000円 | 20,000円 | 45,000円 |
| 週2(月8日) | 25,000円 | 32,000円 | 57,000円 |
| 週3(月12日) | 25,000円 | 39,000円 | 64,000円 |
現地に週1回通う場合でも、オンラインには平日毎日参加できる状態で月45,000円になる、ということです。
プチベーシック(25,000円)を使っている人が現地通学を申し込む場合は、ベーシックに変更すると実質同じ料金でオンラインにも毎日参加できると公式は案内しています。現地通学を足すなら、プチベーシックのまま組み合わせる理由はほとんどないように見えます。現地に行けない週があってもオンラインに毎日つなげる場所が残るので、予定が崩れやすい時期ほどこの組み合わせは意味を持つと思います。
出席認定についての説明をどう読むか
公式サイトでは、出席扱いを希望した生徒の97%(2026年2月時点)が、在籍校の出席扱いとして認められていると説明されています。認定が得られない場合も、学校や自治体と連携してサポートするとしています。
97%は高い水準ですが、aini school自身が公表している数字です。自分の子どもの在籍校でも同じ結果になるという意味ではないので、学校と話を始めるときの参考情報として受け止めるのがちょうどよいと考えます。
また公式サイトでは、令和6年8月の文部科学省の新しい制度により、学校との連携や学習内容の適合性といった一定の条件を満たせば、学習成果が成績に反映されうると説明しています。成績への反映についても、判断するのは在籍校です。
ただし、出席扱いを認めるのは在籍校の校長であり、判断は学校ごとに異なります。97%という数字は公式の自己申告による過去の実績と理解し、自分の子どもの在籍校がどう判断するかは、必ず学校に直接確認してください。文部科学省の通知には7つの要件があり、そのうち保護者と学校の連携や、通える公的機関・民間施設の有無の確認は家庭と学校の側の話です。要件の全文は不登校の出席扱いとは?文部科学省が示す7つの要件と申請の進め方にまとめました。
他のオンラインフリースクールとの比較
| サービス | 入学金 | 月額 | 通学の形 | 時間帯 |
|---|---|---|---|---|
| aini school(ベーシック) | 30,000円 | 29,000円 | メタバース通学+現地通学プラン | 平日9:00〜15:00 |
| クラスジャパン小中学園 | 11,000円 | 27,500円(初月無料) | オンライン、担任制 | 公式サイトで確認 |
| SOZOWスクール(自分探Q) | 30,800円 | 25,000円 | オンライン、探究型 | 公式サイトで確認 |
| 学研WILL学園 | 24,200円(中等部) | 44,000円〜66,000円(中等部) | 通学が基本 | 公式サイトで確認 |
初年度の総額はベーシックプランで約378,000円と、オンライン中心の3社の中では高めです。その差額は、毎日予約なしで通えることと現地通学を組み合わせられる柔軟さに対するものと考えると位置づけが見えてきます。
向いている家庭・向いていない家庭
向いているのは次のような場合です。
- 学校の時間割に近い形で生活リズムを整えたい
- 週2〜3日以上、安定して参加できる見込みがある
- オンラインだけでなく現地通学も選択肢に入れたい
- 学校に行ける日は学校、行けない日はオンラインと、併用しながら様子を見たい
- 兄弟姉妹で利用する(入学金半額と月会費1,000円割引があります)
向いていないのは次のような場合です。
- 朝起きることが難しく、日中の活動が負担になる
- 参加できる日数が読めない(1日あたりの単価が上がります)
- 費用を抑えたい(この分野では高めの水準です)
- 家で使えるのがスマートフォンやiPadだけで、パソコンを用意しにくい
申し込みから通学開始までの流れ
- 公式サイトから資料請求や体験を申し込む
- 現在の生活リズムを踏まえ、月に何日参加できそうかを見積もる
- 在籍校の担任・管理職に出席扱いを希望する意向を伝える
- 日数に合ったプランを選ぶ(迷ったら少ない日数から始める)
- 通えるようになってからプランの変更を検討する(毎月20日までの申請で翌月1日から切り替わります)
学校と併用することもでき、学校に行ける日は学校、行かない日はaini schoolという使い方や、急に参加することもできるとされています。学校に通い始めた場合などは、週1程度のライトプランに切り替えるか、再開するときに入学金がかからない休会制度を使う方法があります。退会しか選べないと思っていると学校に試しに行ってみる判断も重くなりがちなので、休会の仕組みは始める前に知っておいて損はないと思います。
aini schoolに関するよくある質問
料金はいくらですか
入学金30,000円(兄弟姉妹の2人目以降は15,000円)と、メタバース基本プランの月額です。ライト(月5日)21,000円、プチベーシック(月10日)25,000円、ベーシック(毎日・予約不要)29,000円から選べます。
どのプランを選べばよいですか
1日あたりの単価はライト4,200円、プチベーシック2,500円、ベーシック1,450円(平日20日で計算)です。参加できる日数が読めないうちは少ない日数のプランから始め、通えるようになってから変更するのが無駄になりません。
出席扱いになりますか
公式サイトには、希望した生徒の97%(2026年2月時点)がaini schoolでの出席を在籍校の出席扱いとして認められていると説明されています。この数字は公式の自己申告で、最終的に判断するのは在籍校の校長なので、自分の子どもの学校に直接確認してください。
現地にも通えますか
別途申し込みが必要な現地通学プランがあり、週1通学20,000円、週2通学32,000円、週3通学39,000円です。オンラインと組み合わせて利用できますが、現地通学だけの申し込みはできず、メタバース基本プランとのセットになります。ベーシックと組み合わせるとベーシックが4,000円割引になり、週1通学なら月45,000円です(当サイト計算)。
授業は何時からですか
平日の日中、基本9時から15時です。学校の通常の時間帯とほぼ一致していることが、出席認定を得やすい理由のひとつとされています。
兄弟姉妹で入る場合の割引はありますか
入学金は2人目以降が半額の15,000円、月会費は2人目以降が1,000円割引になります。
プランの変更はいつ反映されますか
毎月20日までに申請すれば、翌月1日から新しいプランになります。学校に通い始めた場合などは、週1程度のライトプランに切り替えるほか、再開時に入学金がかからない休会制度も使えます。
パソコンは必要ですか
必要です。メタバース校舎のGatherはパソコン専用で、Google Chromeが使えるパソコンを用意します。スマートフォンやiPadでは動作が不安定とされています。
まとめ
aini schoolは、メタバース通学と現地通学を組み合わせられ、平日9時から15時という学校に近い時間帯で運営されているオンラインフリースクールです。プランが細かく分かれているので、月額ではなく1日あたりの単価で比べると選びやすくなります。費用はこの分野では高めですが、毎日予約なしで通える形と対面の選択肢を両方持てる点が違いです。出席扱いについては、希望した生徒の97%(2026年2月時点、公式の説明)が認められているとされていますが、これは公式の自己申告で、最終的に判断するのは在籍校の校長です。現地通学を考えるなら、ベーシックとの組み合わせ割引を前提にプランを選ぶと月額の見通しが立てやすくなります。
他の形式と比べるならフリースクールとは何か、通信制高校とどう違うか、高校進学まで見据えるなら不登校の子が高校に進むときの選択肢をあわせてご覧ください。
出典:aini school公式サイト(ainischool.helloaini.com。確認日2026年10月28日)/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」別記2(確認日2026年9月9日)。